電気の契約kW見直しで基本料金を削減|飲食店の実例

飲食店で動力契約を6kWから4kWへ見直し基本料金を削減した実例

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「電気の契約kW、昔のまま払い続けていませんか?」

「業務用エアコンの馬力に合わせて、高い動力契約の基本料金を払っていませんか?」

「動力(三相200V)の基本料金、6kW分払い続けていませんか?」

私は1993年から店舗経営に携わり、2005年から法人を経営しています。業務用エアコンのために動力契約(6kW)を結び、6kW分の基本料金を払い続けてきました

ところが最近、よくよく調べてみたら私の店舗では4kW契約へ見直せることが分かりました。基本料金は契約kWに応じて決まるため、条件が合えば見直しによって基本料金を下げられます。私の店舗では基本料金ベースで月約2,100円の削減でした。ただし、設備容量・契約方式・同時使用の状況を確認せずに、誰でも4kWへ下げられるという意味ではありません。

この記事では、私の実体験をもとに、電気の契約kW見直しで基本料金を下げる方法と、動力契約で見落としがちな「契約kW数」の落とし穴を解説します。

動力契約6kWから4kWへ見直す際の確認ポイントと月約2100円削減の実例
動力契約の基本料金は、契約kW数に応じて毎月かかる固定費です。エアコンの馬力と実際の消費電力は別物なので、請求書の「動力」欄を確認し、下げすぎによるブレーカー落ちに注意しながら見直すことが大切です。

この記事でわかること

  • 電気の契約kW見直しで基本料金が下がる仕組み
  • 動力契約(三相200V)の基本料金の仕組み
  • エアコンの「馬力」と契約「kW数」は別物という事実
  • 長年気づかず6kW契約を続けていた私の失敗
  • 契約kWを下げる前に確認する設備・契約条件
  • 電気屋さんがアドバイスしてくれない理由
目次

電気の契約kWとは?飲食店・事務所の基本料金に直結

電気の契約kWとは、ざっくり言うと同時に使える電力の上限です。飲食店や事務所で多い動力契約は、業務用の三相200Vの電源を使う契約のことです。主に以下の機器で使われます。

  • 業務用エアコン(最も一般的)
  • 大型冷蔵庫・冷凍庫
  • 業務用食洗機
  • 高火力電磁調理器
  • コンプレッサー等の動力機械

一般家庭の「電灯契約」とは別枠で、飲食店・事務所・小売店の多くが別途契約しています。電気代の請求書に「電灯」と「動力」の2つの欄がある場合、動力契約をしているということです。

動力契約の基本料金は契約kWに比例する

動力契約の電気料金は、以下の2つで構成されます。

動力契約の料金 = 基本料金 + 使用量料金

基本料金 契約kW数 × 単価(約1,100円/kW)
→ 使っても使わなくても毎月発生
使用量料金 使ったkWh × 単価(約15〜20円/kWh)
→ 実際に使った分だけ

※単価は電力会社・プランによって異なります

ポイントは「基本料金は契約kWに応じて決まる」ことです。契約方式や料金プランによって計算方法は異なりますが、契約kWを下げられる条件が整えば、毎月の固定費を下げられる場合があります。

契約kW別の基本料金シミュレーション

契約kW 月額基本料金 年額基本料金
4kW 契約条件により異なる 契約条件により異なる
6kW 契約条件により異なる 契約条件により異なる
10kW 契約条件により異なる 契約条件により異なる

私の店舗では、6kWから4kWへの変更により基本料金ベースで月約2,100円の削減になりました。これは自店の契約条件における実例であり、使用量料金や他店舗の料金が同じ割合で下がることを示すものではありません。

【自店の実例】と【一般的な確認ポイント】は分けて考える

自店の実例:動力契約を6kWから4kWへ見直し、基本料金ベースで月約2,100円下がりました。

一般的な確認ポイント:契約kWを下げられるかは、同時に使う機器、設備容量、契約方式、最大使用電力、電力会社の確認によって判断します。自店と同じ結果になるとは限りません。

エアコンの「馬力」と契約「kW数」は別物

ここが最大の落とし穴でした。

業務用エアコンには「5馬力」「8馬力」といった表記があります。この「馬力」と「契約kW数」を同じものだと思い込んでいませんか?——私はそう思っていました。

⚠️ よくある誤解
「エアコンが5馬力だから契約も6kWくらい必要」
これは間違いです。

馬力とは「冷暖房能力」のこと

エアコンの「馬力」は冷房・暖房の能力(kW)を示す単位です。「5馬力 = 冷暖房能力14kW」というように、部屋を冷やす/暖める能力の大きさです。

契約kWは「同時使用の電力」のこと

一方、契約kWはエアコンが実際に消費する電力量を基準にします。最近のインバーター式エアコンは省エネ技術が進んでおり、5馬力のエアコンでも実際の消費電力は契約容量より小さいケースがあります。

私の実例

  • 使用中のエアコン:ダイキン 天吊ワンダ風流 5馬力
  • 冷房能力:14kW
  • 消費電力:機種・運転状況により変わる
  • 必要な契約kW:実測や電力会社の確認をもとに判断する

つまり「エアコンの馬力が5馬力だから6kW契約が必要」とは限りません。古いエアコン(40年前)は当時の消費電力に応じた契約だった可能性がありますが、機器を買い替えた後は、定格消費電力や同時使用状況を確認して契約kWを見直す余地があります。

長年気づかずに6kW契約を続けていた私の失敗

時系列で振り返ると、こうなります。

時期 出来事 契約kW
40年前(開店時) 大型業務用エアコン設置(古いタイプ・消費電力大) 6kW
(当時は妥当)
7年前 エアコンを入れ替え(省エネ型に) 6kWのまま
(見直せた)
現在 調べて初めて4kWへ見直せると気づく 4kWへ変更

仮に現在確認できている月約2,100円の差が7年間続いたとすると、約17.6万円です。ただし、過去7年間の契約条件や料金単価は確認できていないため、実際の過去の損失額としては断定しません。機器を買い替えた時点で契約内容も確認すべきだった、という教訓です。

なぜ電気屋さんは教えてくれなかったのか

エアコンを取り替えた電気屋さんは、契約kWの見直しについては一言もアドバイスしてくれませんでした

理由を考えてみると、いくつか思い当たります。

理由① 電気屋さんの仕事は「工事」であって「契約の見直し」ではない

電気屋さんはエアコンの設置・配線工事のプロですが、電力会社との契約内容は業務範囲外です。工事完了がゴールであり、そこから先の「契約も見直しましょう」というサービスは基本的に提供していません。

理由② 契約変更は電力会社の仕事

契約kW数の変更は、電力会社(東京電力・関西電力などの地域電力会社)に直接連絡する必要があります。電気屋さんは契約当事者ではないため、アドバイスする立場にありません。

理由③ 「下げても大丈夫」の判断は自己責任

契約kWを下げて実際に電力が足りなかった場合、ブレーカーが落ちて営業に影響が出ます。電気屋さんが「下げても大丈夫です」とアドバイスして、もし足りなかったら責任問題になります。安全側に倒して何もアドバイスしない方がリスクが低いのです。

結論として、契約kWの見直しは自分でやる必要があるということです。誰も教えてくれません。

動力契約kWを下げる手順(3ステップ)

STEP 1|現在の契約kWを確認する

電気代の請求書(検針票)の「動力」欄を確認します。「契約電力」として「6kW」「4kW」などと記載されています。

STEP 2|使用中の機器の消費電力を確認する

エアコン・冷蔵庫・冷凍庫・製氷機・食洗機・オーブンなど、店舗で同時に使う可能性がある機器を確認します。取扱説明書やメーカーのWebサイトで「定格消費電力」または「冷房消費電力」を確認できますが、数値を単純に合計すれば契約kWが決まるわけではありません。設備容量、契約方式、最大使用電力を踏まえ、判断に迷う場合は電力会社や電気工事店へ確認してください。

確認のコツ

  • 同時に動く機器の最大消費電力を合計する
  • 夏場のピーク時を想定(エアコン・冷蔵庫フル稼働)
  • ピーク時の同時使用と設備容量を確認し、余裕を持った契約kWにする

STEP 3|電力会社に連絡して契約変更を申し込む

契約している電力会社(東京電力・関西電力など)に電話またはWebで連絡します。「動力の契約kWを◯kWに変更したい」と伝えればOK。

  • 費用:契約変更費用や工事費の有無は、電力会社・契約方式・設備状況によって異なる
  • 工事の有無:ブレーカー交換や計器調整で工事が必要な場合あり
  • 所要期間:受付方法・工事の有無・電力会社の案内によって異なる
⚠️ 注意:契約kWを下げすぎると、ピーク時にブレーカーが落ちて営業へ影響する可能性があります。夏場のエアコン、冷蔵・冷凍設備、製氷機、食洗機などを同時に使う場面を想定し、電力会社に契約方式と変更条件を確認してから判断してください。契約変更に工事費がかかるかどうかも、申込み時に確認が必要です。

※契約電力の決め方や契約変更の手続きは地域・電力会社・契約方式によって異なります。例えば東京電力エナジーパートナーの低圧電力の案内でも、負荷設備契約など複数の契約方法が説明されています。自店の契約にそのまま当てはめず、契約中の電力会社へ確認してください。

契約kW見直しと合わせてやるべきこと

① 電力会社自体の見直し(電力自由化)

2016年の電力自由化以降、動力契約も新電力会社に切り替え可能です。契約kWを見直すタイミングで、電力会社自体を比較すれば、基本料金+使用量料金の両方を削減できます。

飲食店・店舗向けの料金プランもありますが、料金差は地域、契約方式、使用量、燃料費調整額などによって変わります。契約kWの見直しと電力会社の切替は別の施策なので、まず契約kWの適否を確認し、その後に現在の契約との差額を比較してください。

順番としては、まず請求書や電力会社への確認で契約kWが適正かを見て、過大であれば契約容量を見直します。契約容量が適正でも電気代が高い場合は、基本料金だけでなく使用量料金を含めて電力会社を比較する、という考え方です。動力6kW契約の確認例は飲食店の動力6kW契約の実録、切り替え後の料金試算はENEOSでんきへ切り替えた1年の実測結果も参考にしてください。

② 電灯契約のアンペア数も見直す

動力と同じく、電灯契約のアンペア数も過剰になっていることがあります。30A・40A・50A・60Aでそれぞれ基本料金が違うため、こちらも見直し対象です。

③ 省エネ機器への切り替えも検討

10年以上使っている業務用冷蔵庫・冷凍庫は、新型と比べると消費電力が1.5〜2倍ということがあります。設備投資が必要ですが、補助金を活用できる場合もあります。

よくある質問

Q. 契約kWを下げて足りなかったらどうなりますか?

ピーク時にブレーカーが落ちる可能性があります。営業に影響するおそれがあるため、契約kWを下げる前に、同時使用する機器・設備容量・最大使用電力と契約方式を確認してください。変更後に容量が不足した場合の復旧方法や費用は、契約中の電力会社へ事前に確認しておくと安心です。

Q. 契約kWを下げる工事は必要ですか?

多くの場合、電力会社側での設定変更のみで完了します。ブレーカーの種類や古さによっては交換工事が必要になるケースもあるため、申し込み時に確認してください。

Q. 新電力でも動力契約は可能ですか?

可能です。多くの新電力会社が低圧電力(動力)に対応しています。ただし高圧受電設備を持つ大型施設は対象外のこともあるため、比較サイトで対応状況を確認してください。

Q. エアコンの製造年月が古い場合、契約kWはどう決めればいいですか?

10年以上前のエアコンは、省エネ型と比べて消費電力が大きい可能性があります。機器の「定格消費電力」をまず確認し、不明な場合は電力会社に「◯馬力のエアコンなら何kW契約が妥当か」と相談するのが確実です。

Q. 店舗を移転・リニューアルするときのタイミングはどうですか?

移転・リニューアルは契約見直しの絶好のタイミングです。新しいエアコン・冷蔵庫の消費電力を事前に確認し、必要最小限の契約kWで新規契約しましょう。

まとめ|動力契約の見直しで基本料金を下げられる場合がある

📌 この記事のポイント

  • 動力契約の基本料金は契約方式・料金プランにより異なる。契約kWを下げられる条件なら固定費を下げられる場合がある
  • エアコンの「馬力」と契約「kW数」は別物。5馬力でも契約kWを見直せることがある
  • 機器更新後は、設備容量・同時使用・最大使用電力を確認して契約kWを見直す
  • 契約変更の可否や工事の有無は、契約中の電力会社・契約方式ごとに確認する
  • 私の店舗では6kWから4kWへ見直し、基本料金ベースで月約2,100円下がった

私の場合、6kWから4kWに下げれば基本料金ベースで月約2,100円の削減です。長年気づかなかった自分を悔やみますが、今後の契約期間に応じて固定費削減が見込めます。

電気代の請求書に「動力」欄がある方は、まず契約kWと契約方式を確認してみてください。短時間で確認できても、変更前にはブレーカー、設備容量、最大使用電力、電力会社の条件を確認することが大切です。

電力会社自体の見直しも同時に

契約kWを確認した後に、動力・電灯を含む電力会社の料金条件を比較できます。対象エリアや現在の契約条件を入力して、差額を確認してください。

エネチェンジで電力会社を比較する →

※公式サイトへ移動します

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この記事を書いた人

1993年から店長として飲食店の店舗経営に携わり、2005年に独立法人となって現在に至ります。飲食店業界30年以上、法人経営20年以上。固定費削減の年間約19万円は、実際の改善をもとにした概算(電気代約10万円、ガス代約5万円、通信費約3万円、決済手数料約1万円)です。法人カード・ビジネスカード、freee、マネーフォワード、カード自動連携の利用経験はありません。現在は個人向けクレジットカードを事業用途にも利用し、リクルートカードの利用経験があります。

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