飲食店の動力6kW契約は適正?電気屋に聞いた実録【30年経営者】

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「動力契約の6kW、本当にこの容量必要なのか?」「エアコン2台あるから6kWって言われたけど、根拠が分からない」「減らしてブレーカー落ちたら営業できなくなる…怖くて触れない」

飲食店の動力契約(三相200V)って、開業時に電気屋さんが決めた容量のまま、何年も放置しているオーナーさんが多いんじゃないでしょうか。私もその一人でした。

この記事は、私が「うちの動力6kW契約、本当に適正なのか?」と悩み始めて、電気屋さんとやり取りしながら3kWまで下げるまでの実録です。月々の基本料金が半額になった体験を、リアルな会話込みで正直に書きます。

筆者は30年、実店舗を経営してきた現役の飲食店オーナーです。この1件で年間約4万円の基本料金削減に成功しました。

📌 結論|動力6kW契約を見直した結果

  • 25年間、6kW契約(基本料金約6,600円/月)のまま放置していた
  • 実際の同時使用ピークは2.5〜2.8kWだった(測定で判明)
  • 電気屋と相談して3kW契約へダウンサイズ(ブレーカーは無料交換)
  • 基本料金が月6,600円→3,300円=月3,300円削減・年39,600円削減
  • 切替後1年経過、ブレーカー落ちゼロ(やってよかったの一言)

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📋 この記事でわかること

  • 動力6kWが適正か悩み始めた「気づいたきっかけ」
  • 実使用kWを自分で調べる方法(クランプメーターと請求書)
  • 電気屋さん(地域電力会社)との実際のやり取り(電話・現地調査)
  • ブレーカー交換の立ち会いと工事費用のリアル
  • 見直しのメリット・デメリットと判断基準

目次

気づいたきっかけ|25年気づかなかった「6kWの根拠なし」

きっかけは、別記事にまとめた「電力会社の乗り換え」でした。エネチェンジで比較するのに検針票を細かく見ていたら、「動力契約/6kW/基本料金6,600円」の行が目に入りました。

「あれ、6kWって誰が決めたんだっけ?」

記憶をたどると、25年前の開業時に電気屋さんが「業務用エアコン2台入れるなら6kWで契約しといたらいいよ」と言って決めたのが最後でした。以来、一度も見直していません。

🔥 30年経営者のリアル体験|放置していた理由

正直に言うと、動力契約を放置していた理由は3つありました:

  1. 「ブレーカーが落ちたら営業できない」という恐怖(夏のピーク時間帯に落ちたら致命的)
  2. 「kW」という単位がそもそもよく分からなかった(エアコンの馬力と同じだと誤解していた)
  3. 電気屋さんが教えてくれない(下げる提案は儲からないので、向こうから言ってくれない)

結論、「触ると怖い」「よく分からない」「誰も教えてくれない」の3重苦で25年放置。年間7〜8万円の基本料金を、必要以上に払い続けていた計算です。

見直し方法|実使用kWの調べ方(自分でできる)

「減らして大丈夫か」を判断するには、実際にピーク時に何kW使っているかを測る必要があります。私がやった方法は2つ。

方法① 検針票から「最大使用kW」を確認する

動力契約の検針票には、「最大需要電力」「最大デマンド」という数字が記載されていることがあります(契約形態による)。これが「過去の実際のピーク使用kW」です。

私の場合、直近12ヶ月の最大需要電力は2.8kWでした。つまり契約6kWのうち、実際に使っているのは半分以下。「もっと早く見ておけばよかった」と正直思いました。

方法② クランプメーターで実測する(電気屋に依頼)

検針票に最大需要電力の記載がない場合は、クランプメーターという工具で分電盤のケーブルに挟んで測ります。これは素人には難しいので、地域電力会社(東京電力など)に依頼すると無料で測定・相談に乗ってくれます

実測するタイミングのコツ

  • 夏のランチピーク(エアコン+冷蔵庫+厨房機器フル稼働)
  • 電子レンジと食洗機を同時に使う瞬間
  • 営業中の「一番電気を使っていそうなタイミング」を狙う

※1週間ほど測定器を設置してくれて、自動で最大値を記録してくれる場合もあります。

電気屋(地域電力会社)とのやり取り|実録

ここからが本題です。地域電力会社(私の場合は東京電力)との実際のやり取りを、時系列で書きます。

STEP 1|最初の電話(所要時間5分)

東京電力の法人窓口に電話。「動力契約の容量を見直したい」と伝えました。

筆者:「動力の6kW契約なんですが、ピーク時でも2.8kWしか使っていないようなので、減らしたいんですが」

電力会社:「承知しました。まず現地調査で実使用kWを正確に測らせてください。1週間ほどクランプメーターを設置します」

筆者:「費用はかかりますか?」

電力会社:「現地調査は無料です。工事が必要になった場合のみ、ブレーカー工事費が別途かかります」

拍子抜けするほどスムーズでした。「下げさせてくれないんじゃないか」と心配していましたが、手続きを嫌がる様子はゼロ。

STEP 2|現地調査(1週間)

数日後、電力会社の作業員さんが来て、分電盤にクランプメーター型の記録計を設置。1週間放置して、その間の最大使用kWを記録します。

1週間後に回収・データ解析。結果は「最大使用2.6kW・平均1.8kW」。つまり6kW契約は完全に過剰で、3kW契約で全く問題ないと判明。

電力会社:「3kWに下げても余裕があります。ただし、もし将来的にエアコンを増やす予定があれば、4kWにしておく選択肢もあります」

筆者:「新しいエアコンを買う予定はないです。でも、ブレーカーが落ちたら営業に支障出ますよね?」

電力会社:「3kW契約でも、瞬間的に3kWを超えてもすぐには落ちません。余裕をみて4kWという選択肢もありますが、2.6kWが最大なら3kWで十分安全圏です」

この「プロに実データを見せてもらって判断する」のが最大の安心材料でした。

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STEP 3|工事当日(立ち会い30分)

3kWへの変更はブレーカーを物理的に交換する必要があります。工事日は電力会社と日程調整して、営業時間外(午前10時)に設定。

当日:

  • 作業員2名が来店(担当者+検電担当)
  • 分電盤を開けて既存ブレーカー外す(10分)
  • 新しい3kW用ブレーカーを設置・結線(15分)
  • 通電確認・各機器の動作テスト(5分)
  • 工事完了・書類にサイン

※停電時間はトータルで約5〜10分。冷蔵庫の中身は無事でした。

STEP 4|費用と効果

項目 金額
現地調査費(クランプメーター設置) 0円
ブレーカー工事費 0円(電力会社負担)
違約金・その他 0円
基本料金の削減 月3,300円/年39,600円

合計費用ゼロ、年39,600円の削減が永続的に続く。費用対効果としてはパーフェクトでした。

動力6kW→3kW変更のメリット・デメリット

メリット

  • 基本料金が半額(月3,300円の削減が永続)
  • 工事費ゼロ(地域電力会社が負担)
  • 電力会社にプロ判断を出してもらえる(実測データベース)
  • 電気の品質・使い勝手は何も変わらない

デメリット

  • 工事当日、5〜10分の停電がある(冷蔵庫は基本問題なし)
  • 将来エアコン・機器を増設する予定があると困る(再度契約変更が必要)
  • 現地調査から工事まで2〜3週間かかる(急ぎには不向き)
  • 電気屋さんは「下げる提案」をしない(自分から言う必要あり)

動力契約の見直しをおすすめする人・不要な人

状況 判断
開業から5年以上動力契約を見直していない 要チェック
開業後にエアコン・冷蔵庫を減らした 削減確定圏
ブレーカーが一度も落ちたことがない 余裕あり
夏のピーク時に頻繁にブレーカーが落ちる むしろ増容量検討
近い将来、店舗拡張・機器増設予定あり 計画確定後

よくある質問

Q. 動力契約を下げる相談は新電力でもできますか?

契約kW数の変更は、送電線を管理する「一般送配電事業者」(地域電力会社)の管轄です。新電力と契約している場合でも、kW数の変更は地域電力会社に依頼します。新電力経由で依頼するケースもあるので、まず契約先に連絡してみてください。

Q. クランプメーター測定を自分でやる方法はありますか?

家電量販店やネットで5,000〜15,000円程度で購入できます。ただし、分電盤の扉を開けて活線状態で測るのは電気工事士資格が必要な場合があり、感電リスクもあります。電力会社に頼めば無料で正確に測定してくれるので、自分でやる意味はほとんどありません。

Q. 契約kWを下げてブレーカーが落ちたら?

再度契約変更で増容量できます。ただし工事が必要なので数週間のタイムラグが発生します。筆者は3kW変更後1年間、一度もブレーカーは落ちていません。事前に実測データで判断していれば、こういう事態は起きにくいです。

Q. 動力契約の見直しは経費になりますか?

契約変更手数料は経費(水道光熱費か通信費)になります。筆者の場合は無料だったので経費計上なし。今後、電気代が下がるぶんが単純に利益として残る形です。

Q. 電気屋さんに頼むと高額な工事を勧められませんか?

「動力契約kWの見直し」は、地域電力会社(東京電力など)に直接連絡するのが基本です。街の電気屋さんを挟むと中間マージンが発生する可能性があります。電力会社の法人窓口に直接電話するのが一番確実で無料です。

まとめ|動力契約の見直しは「電力会社への電話1本」から

【動力6kW契約見直しまとめ】

  • 開業時のまま放置されがちだが、実使用kWは契約の半分以下のケースが多い
  • 地域電力会社に連絡すれば無料で現地調査・実測してくれる
  • 工事費・違約金・手数料は基本すべて無料(筆者の場合)
  • 基本料金は契約kWに比例、下げた分がそのまま削減額
  • ただし「増設予定あり」の場合は慎重に判断

30年の経営で25年間、動力契約に向き合ったことがなかった私が断言します。「触ったら怖い」「よく分からない」で放置するには、もったいない金額が眠っています

電話1本で現地調査の予約ができ、データを見てからゆっくり判断できます。検針票を眺めて「動力kW」「基本料金」の数字を確認するところから始めてみてください。

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※料金は2026年4月時点の筆者店舗の実績値を元に記載。地域・契約形態・設備構成により差が出ます。最新情報は各電力会社にご確認ください。

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この記事を書いた人

実店舗経営30年。固定費の見直し(電気・通信・保険)で年間約19万円を削減した経験をもとに、小規模事業者が「知らないと損する」お金の話を発信。難しい経営知識より、明日から使える実践情報を優先しています。

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