店舗Wi-Fiをテザリングにする注意点|キャッシュレスに光回線は必要?

店舗Wi-Fiをテザリングにしたら失敗した話を解説する実務向けイメージ画像|経営改善の確認資料

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「通信費を削りたい」——その一心で、店舗のWi-Fiをau光から楽天モバイルのテザリングに切り替えました。

光回線をやめてテザリングに切り替えれば固定費を抑えられる可能性があります。ただし店舗の決済・POS・BGMをモバイル回線だけに任せると、混雑や通信制限の影響を受けるリスクがあります。筆者には重大な決済トラブルの確認済み経験はないため、以下は一般的なリスクとして整理します。

筆者もテザリングだけで店舗運営した経験があります。決済できなくなったことはありませんが、接続や運用に手間取る場面はありました。この記事では、その経験と一般的なリスクを分け、店舗ネットをテザリングだけにする際の注意点を整理します。

店舗Wi-Fiをテザリングだけで運用するときの注意点を示した図解
店舗の通信費は削りたい固定費ですが、キャッシュレス決済やPOSレジが止まると、節約額以上の機会損失につながることがあります。
目次

なぜ光回線をやめてテザリングにしたのか

私は1993年から東京都内の店舗経営に携わり、2005年から法人を経営しています。以前はau光(ホームタイプ・月額約5,500円)を使っていました。

店舗でWi-Fiを使う場面は主に4つでした。

  • 店内BGM(Spotifyをスピーカーに接続)
  • 店内の映像表示(モニターでプロモーション動画を流す)
  • スマホでの業務操作(予約確認・発注・SNS更新)
  • キャッシュレス決済(Airペイ・PayPay)

「BGMとスマホ操作くらいなら、スマホのテザリングで十分じゃないか?」と考えたのがきっかけです。楽天モバイルならデータ無制限で月額3,278円。au光の5,500円と比べると月2,200円・年間26,400円の節約になります。

au光 楽天モバイル(テザリング)
月額 約5,500円 3,278円
年間コスト差 約26,400円の節約(計算上は)

この年間26,400円の節約に目がくらんで、au光を解約しました。

テザリング運用で確認したいこと

切り替え直後は特に問題を感じませんでした。

  • BGMは途切れない
  • モニターの映像も普通に再生される
  • スマホの操作もスムーズ
  • AirペイやPayPayの決済も通る

「やっぱり光回線は不要だったんだ」と思いました。この時点では。

テザリング運用で確認したい3つの注意点

問題① 混雑時間帯は通信が不安定になる可能性がある

モバイル回線は、周辺の利用状況や店舗内の設置場所によって速度・安定性が変わります。

ランチタイムなど周辺の回線利用が集中する時間帯は、モバイル回線の速度や安定性が変わる可能性があります。決済が止まったという筆者本人の確認済み事例ではなく、導入前に実店舗でテストしたい項目です。

導入前に確認したい状況:

  • 混雑する営業時間帯でも決済端末の通信を安定して行えるか
  • 複数の端末を同時接続しても業務に支障がないか
  • 通信状態によっては決済処理に影響する可能性がある

モバイル回線の速度は場所・時間帯・基地局の混雑状況で変わります。BGMやスマホ操作では気にならない速度低下でも、決済処理への影響を確認しておく必要があります。

問題② PayPayのQRコード決済も遅延

QR決済も通信を使うため、読み取り後の確認時間は回線状態によって変わる可能性があります。具体的な秒数は筆者の確認済みデータではありません。

店舗では、会計時に確認待ちが長くならないか、実際の営業時間帯にテストしておくと安心です。

注意点③ モバイル回線は利用環境で速度が変わる

モバイル回線の速度は、時間帯、電波状況、設置場所などによって変動します。

光回線でも不調が起きる可能性はありますが、テザリングの場合、モバイル回線の状態に店舗の業務が左右されるリスクがあります。BGMが止まる程度ならまだ対応できますが、決済端末が使えなくなると売上に直結します。

通信費の節約と営業上のリスクを比べる

冷静に計算してみました。

テザリングで見込む節約額と運用上の確認項目

節約額 月2,200円 × 12ヶ月 = 年間26,400円
決済エラーによる
現金対応の手間
発生頻度は未確認。停止時間と対応人数を自店の条件で試算
お客様の信頼低下 「決済が遅い店」という印象 → リピート率への影響(数値化困難)
私自身のストレス 「今日のランチ、また固まらないかな…」という毎日の不安

通信費だけでなく、店舗で使う端末数、電波状況、バックアップ方法まで含めて判断することが大切です。

テザリングと他の回線を比較する

筆者の現在回線は楽天モバイル+Speed Wi-Fi HOME 5G L13です。スマホのテザリング、据え置き型ルーター、光回線は条件が異なるため、店舗ごとに比較してください。

項目 テザリング 他の回線を検討する場合
決済端末 営業時間帯に接続テスト 必要機器との相性を確認
同時接続 端末数と発熱・充電を確認 ルーター性能と台数を確認
障害時の備え 代替端末・別回線を検討 バックアップ回線を検討
BGM・映像 通信量と安定性を確認 利用サービスごとに確認
選定基準 手軽さと端末管理 安定性・工事・費用

筆者の店舗では現在、楽天モバイル回線をSpeed Wi-Fi HOME 5G L13で利用しています。実測では約260Mbps出たことがありますが、通信速度は時間帯や電波状況、設置場所などによって変動します。

この経験から学んだ「店舗Wi-Fiの節約ルール」

今回の失敗から、店舗のWi-Fi環境について3つのルールを得ました。

ルール① キャッシュレス決済を使うなら光回線を軸に考える

Airペイ・PayPay・Squareなどキャッシュレス決済を1つでも使っているなら、テザリングだけに頼らず光回線を軸に考えるのが現実的です。決済は「たまに遅い」だけでも現場のストレスが大きい業務です。お客様が並んでいるときに「通信中…」で止まるストレスは、コスト以上のダメージがあります。

ルール② テザリングで済む店舗もある

ただし、以下の条件をすべて満たす場合はテザリングでも問題ありません。

  • キャッシュレス決済を使っていない(現金のみ)
  • Wi-Fiの用途がBGM・SNS更新・メール程度
  • ピーク時間帯の通信速度が安定しているエリア

ルール③ 通信費の節約は「光回線の会社を変える」が現実的

通信費の見直しでは、テザリング、ホームルーター、光回線を同じ条件で比較します。大手キャリアの光回線からスマホとのセット割がきく回線や、格安の光コラボに乗り換える選択肢もあります。

店舗の通信環境はどう選ぶべきか

店舗の状況 通信環境の目安
Airペイ・Square・PayPayを使っている 光回線を軸に検討
POSレジ(Airレジ・スマレジ等)を使っている 光回線を優先して検討
防犯カメラのクラウド録画をしている 光回線を優先して検討
現金のみ・Wi-FiはBGMとSNS程度 テザリングでもOK
イベント出店・移動販売 モバイルWi-Fi or Square(モバイル回線対応)

工事不要で使えるホームルーターという選択肢

店舗や事務所では、「すぐにインターネットを使いたい」「工事の日程調整が難しい」という場面もあります。

そんな時の選択肢として、工事不要のホームルーターがあります。コンセントに挿すだけで使えるため、開業時や一時的な利用にも向いています。

ただし、利用場所の電波状況や時間帯によって通信速度が変わることもあるため、固定回線と比較しながら、自社の利用環境に合ったものを選ぶのがおすすめです。

通信費や導入の手軽さを重視する場合は、工事不要タイプも検討してみる価値があります。

筆者の体験:現在は店舗で楽天モバイル回線をSpeed Wi-Fi HOME 5G L13に入れて利用しています。実測では約260Mbps出たことがありますが、通信速度は時間帯や電波状況、設置場所などによって変動します。店舗の立地、混雑、POS構成によって結果は異なるため、光回線も含めて比較してください。

工事が難しい物件や開業直後であれば、ホームルーターも選択肢になります。提供エリアやキャンペーン条件も確認しながら比較してみてください。

光回線を安く使う方法

「光回線は高い」と思っている方に伝えたいのは、光回線の会社・プランを選べば月額3,000〜4,000円台で使えるということです。

回線 月額目安 特徴
ドコモ光(GMOとくとくBB) 4,400円〜 IPv6対応・工事費条件・ドコモスマホとのセット割を確認
au光 4,180円〜 安定性◎・auスマホとセット割・全国対応
SoftBank光 4,180円〜 SBスマホとのセット割・キャンペーン条件を確認
おてがる光 3,608円〜 NTT回線・契約条件を確認しやすい低価格帯候補

スマホのキャリアに合わせてセット割を使えば、テザリングとの差額が縮まる場合があります。適用条件と実際の月額を確認して比較してください。

ドコモスマホなら

ドコモ光(GMOとくとくBB)の詳細を確認する →

IPv6対応・工事費条件を確認

auスマホなら

au光の公式サイトを確認する →

安定性◎・セット割あり

コスパ重視・縛りなしで始めたいなら

※各公式サイトへ移動します

キャッシュレス決済の導入・見直しも同時に

光回線を整えたら、キャッシュレス決済の環境も見直しましょう。Wi-Fiが安定していれば、Airペイ・Squareの使い分けも判断しやすくなります。

筆者のAirペイの現在利用とSquareの過去の使用経験の違いは、AirペイとSquareの使用経験比較で詳しく整理しています。

iPad+Wi-Fiがある店舗なら

Airペイの公式サイトを確認する →

料金・端末費用の条件を確認

スマホだけで始めたいなら

Squareの公式サイトを確認する →

利用条件・開始時期は公式サイトで確認してください

よくある質問

Q. Squareならテザリングでも使えるのでは?

SquareはAirペイと違ってモバイルデータ通信でも動作します。テザリングではなくスマホ本体の4G/5G回線で直接使えるため、Wi-Fiがない店舗でも検討しやすい決済手段です。ただし同時にBGMや他の機器をWi-Fiで使いたい場合は、光回線があるほうが安定しやすいです。

Q. ホームルーター(置くだけWi-Fi)はどうですか?

テザリングよりは安定しやすいですが、基本的にはモバイル回線を使っているため、ピーク時の速度低下リスクは残ります。キャッシュレス決済を安定させたいなら、光回線を優先して比較すると安心です。

Q. SoftBank Airのようなホームルーターはテザリングの代わりになりますか?

スマホのテザリングよりは安定しやすく、工事不要というメリットがあります。ただし、店舗でキャッシュレス決済やPOSレジを使う場合は、可能であれば光回線を優先して検討するのがおすすめです。

Q. テザリングで問題なく使えている人もいますか?

います。エリア・時間帯・同時接続台数によっては問題が出ないこともあります。ただし「今は問題ない」が「明日も問題ない」とは限らないのがモバイル回線の特性です。店舗の業務インフラとして使うなら、安定性を優先して判断してください。

Q. 光回線の工事は大変ですか?

光コラボ(ドコモ光・SoftBank光等)への乗り換えなら、既にNTT回線が引いてある建物は工事不要です。新規の場合も1〜2時間程度の簡単な工事で完了します。

まとめ|通信費の節約で「やっていいこと」と「やってはいけないこと」

やっていいこと(効果的な節約) やってはいけないこと(私の失敗)
光回線の会社をより安い会社に乗り換える 光回線をやめてテザリングにする
スマホのキャリアとセット割を活用する キャッシュレス決済の通信をモバイル回線に頼る
不要なオプション・契約を解約する 業務に必要なインフラをコスト削減の対象にする

通信費の削減は大切です。ただし「経費を削る場所」を間違えると、削った以上のダメージを受けることを身をもって学びました。

光回線は単なる「コスト」ではなく、経営の安定インフラとして比較する選択肢です。筆者の現在回線は楽天モバイル+L13ですが、店舗の条件によっては光回線が適する場合もあります。

光回線3社を詳しく比較するなら

au光・NURO光・ドコモ光を料金・速度・安定性で徹底比較しています。

飲食店の光回線比較を見る →

※サイト内の比較記事へ移動します

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この記事を書いた人

1993年から店長として飲食店の店舗経営に携わり、2005年に独立法人となって現在に至ります。飲食店業界30年以上、法人経営20年以上。固定費削減の年間約19万円は、実際の改善をもとにした概算(電気代約10万円、ガス代約5万円、通信費約3万円、決済手数料約1万円)です。法人カード・ビジネスカード、freee、マネーフォワード、カード自動連携の利用経験はありません。現在は個人向けクレジットカードを事業用途にも利用し、リクルートカードの利用経験があります。

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