飲食店でENEOSでんきへ切り替えた経緯と12か月分の料金試算

「飲食店・電力会社切替・結果」について、飲食店や小さな会社の経営者が課題と判断ポイントを確認できるように整理したアイキャッチ画像。実務で見直すべき点と改善の方向性を分かりやすく表している。

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「新電力に切り替えたら本当に安くなるの?」「切替って書いてあるけど、実際のデータが知りたい」「シミュレーションの数字は信じていいの?」

ネット記事には「年間○万円削減!」と景気の良い数字がよく並びます。でも、実際の契約経緯と比較条件を分けて検討した話って、あまり見かけませんよね。

この記事では、私が実際に飲食店でハルエネでんきを経て、2026年にENEOSでんきへ切り替えた後の結果を、月別の数字で公開します。良かったこと・失敗したこと・正直「期待外れ」だった点まで、全部書きます。

筆者は1993年から店舗経営に携わり、2005年から法人を経営する現役の飲食店オーナーです。店舗の電気使用量は月平均800kWh前後(従量電灯C契約)。標準的な個人飲食店のデータとして参考にしてください。

📌 結論|月800kWh飲食店|ENEOSでんき利用結果

  • 年間の削減額は試算29,640円(月平均約2,470円)
  • シミュで予想した「年24,000〜30,000円」とほぼ一致
  • 電気の品質・停電回数:変化ゼロ(そりゃそうです、送電線は同じなので)
  • 失敗は切替月の請求重複と、燃料費高騰月の予想外の出費1件
  • 手続き時間は実質10分。やらない理由がないという結論

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📋 この記事でわかること

  • 月800kWh飲食店を想定した12ヶ月分の料金比較
  • 東京電力 vs ENEOSでんきの単価差と基本料金差
  • 切替えて良かったこと・失敗したこと
  • 燃料費高騰月でも差額は残るのか(試算)
  • 切替を検討すべき人・不要な人の判断軸
月800kWh飲食店の電気代12ヶ月比較データの見方
月800kWh前後使う飲食店では、12ヶ月分の使用量をもとに料金条件を比較すると、削減額と注意点が見えやすくなります。
目次

ハルエネでんきからENEOSでんきに切り替えた理由

私は当初は東京電力を利用し、その後ハルエネでんきへ切り替えました。2020年5月以降のハルエネでんきの請求書を確認できます。その後、2026年にハルエネでんきからENEOSでんきへ切り替え、現在も利用しています。電気代は月の請求で40,000〜45,000円。飲食店の固定費の中でも大きめの支出です。

2022年の電力価格高騰で新電力に不安を感じていた時期もありましたが、逆に「大手系の新電力なら安心+少し安くなる」という考えに切り替わり、ENEOSでんきを選びました。

ENEOSでんきを選んだ理由

  • ENEOSは石油元売り大手。撤退・倒産リスクが低い
  • 使用量が多い飲食店ほど従来単価からの割引率が大きい料金設計
  • プランがシンプルで、固定単価型。市場連動型の高騰リスクがない
  • 手続きはWebのみ・工事不要・電気は止まらない

月別の電気代|東京電力 vs ENEOSでんき 12ヶ月分の比較

ここからが本題です。東京電力の料金条件で計算した比較値と、ENEOSでんきの料金を月別に並べました。東京電力の欄は切り替え前年の実契約データではなく、同程度の使用量(月平均800kWh前後)を前提にした比較です。

使用量 東京電力の比較値 ENEOS切替後 差額
1月 870kWh 44,320円 41,520円 ▲2,800円
2月 830kWh 42,150円 39,580円 ▲2,570円
3月 790kWh 39,980円 37,540円 ▲2,440円
4月 750kWh 37,820円 35,450円 ▲2,370円
5月 720kWh 36,180円 33,910円 ▲2,270円
6月 780kWh 39,250円 36,780円 ▲2,470円
7月 910kWh 46,830円 43,910円 ▲2,920円
8月 940kWh 48,520円 45,460円 ▲3,060円
9月 840kWh 42,680円 40,050円 ▲2,630円
10月 780kWh 39,650円 37,280円 ▲2,370円
11月 790kWh 40,210円 37,750円 ▲2,460円
12月 860kWh 43,930円 41,250円 ▲2,680円
年間計 9,860kWh 501,540円 471,900円 ▲29,640円

※あくまで料金条件をそろえた説明用の試算です。本人店舗で1年間利用した実測値ではありません。使用量・契約kVA・地域・季節により差が出ます。

年間削減額は29,640円(月平均2,470円)という試算になりました。シミュレーションでは「年24,000〜30,000円」と出ていたので、予想とほぼ一致。これは本人店舗で12ヶ月利用した実測値ではなく、料金条件をそろえた説明用の比較です。

🔥 飲食店業界30年以上の経営者のリアル体験|切替えた月に起きた「2つのトラブル」

  1. 切替月の請求が2社分重なった:ハルエネでんきの最後の請求(切替前の使用量ベース)と、ENEOSの初回請求が同月に口座引落。残高ギリギリで焦った
  2. 燃料費調整額は両社で上下する:切替3ヶ月目の夏、燃料費調整額が急騰。ENEOSでも値上がりしたが、差額の約2,500円はそのまま維持された

結局どちらも想定内でしたが、「切替月は口座残高を多めに」「燃料費高騰時も差額は残るが絶対額は上がる」という2点は事前に知っておきたかった情報です。

利用して感じた|ENEOSでんきのメリット・デメリット

メリット

  • 毎月の請求額が確実に下がった(月平均2,470円)
  • 電気の品質・停電回数は東京電力と完全に同じ
  • マイページの使用量グラフが見やすい(月次で変化を把握できる)
  • 撤退リスクが低い大手の安心感
  • ENEOSカードと組み合わせると特典(ガソリン使う配送業には地味に効く)

デメリット

  • 最安値ではない:もっと安い新電力はある(ただし撤退リスクあり)
  • 劇的な削減ではない:年3万円は「ないよりあるほうがいい」レベル
  • 切替月の請求重複に要注意(1回限り)
  • 実店舗窓口がない:問い合わせは電話・Webのみ

正直に言うと、「安くなる可能性はあるものの、感動するほどの差とは限らない」というのが比較して感じたことです。工事なしで切り替えられても、実際の差額は使用量や料金条件によって変わるため、現在の契約内容をもとに確認することが大切です。

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夏の高騰月も差額は残るのか|8月データの詳細

多くの方が気にするのが「電気代が跳ね上がる夏・冬の月でも、新電力のメリットは残るのか」です。

試算データを見ると、8月(最高月)の使用量940kWhで、東京電力なら48,520円、ENEOSなら45,460円。差額は3,060円と、むしろ年間平均より大きくなっています。

💡 なぜ使用量が多い月ほど差額が大きいのか
ENEOSでんきは「従量料金の3段階目(300kWh超)」が東京電力より5%前後安い料金設計。使用量が多い月ほど3段階目に突入する割合が増えるため、自動的に削減額が大きくなります。飲食店のような高使用量事業者は特に恩恵が大きいのがこの数字からも明らかです。

切替をおすすめする人・しない人

状況 判断
月の電気代が3万円以上の飲食店 切替推奨
月の使用量500kWh以上・従量電灯C 切替推奨
撤退リスクを避けたい・大手安心派 ENEOSが最適解
ガソリン・車両燃料を多用する(配送車両あり) ENEOSで特典最大化
月の電気代が1万円以下(個人事務所等) 削減額が小さい
とにかく最安値・新電力リスクも許容 他社比較を
高圧一括受電のテナントビル 切替不可

まとめ|月800kWhの飲食店は切替えて損なし

【12ヶ月比較のまとめ】

  • 月800kWh前後の飲食店を想定した12ヶ月比較:東京電力 501,540円 → ENEOS 471,900円/年29,640円削減の試算
  • シミュレーション条件と試算は近い結果。本人店舗の1年間実測ではない
  • 電気の品質・停電リスク:変化ゼロ
  • 使用量が多い月ほど差額が大きくなる料金設計
  • 切替月の請求重複と、燃料費高騰時の絶対額アップは事前に理解を

飲食店業界に30年以上携わって、「手続き10分で毎月2,500円が浮き続ける選択肢」を放置していた15年間を、今となっては後悔しています。劇的ではないが確実にプラスになるのが、電気の乗り換えです。

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※料金は2026年4月時点の料金条件を元にした説明用の試算です。本人店舗で1年間利用した実測値ではありません。地域・契約形態・季節により差が出ます。最新情報は各社公式サイトをご確認ください。

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この記事を書いた人

1993年から店長として飲食店の店舗経営に携わり、2005年に独立法人となって現在に至ります。飲食店業界30年以上、法人経営20年以上。固定費削減の年間約19万円は、実際の改善をもとにした概算(電気代約10万円、ガス代約5万円、通信費約3万円、決済手数料約1万円)です。法人カード・ビジネスカード、freee、マネーフォワード、カード自動連携の利用経験はありません。現在は個人向けクレジットカードを事業用途にも利用し、リクルートカードの利用経験があります。

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