飲食店の通信費・サブスク見直し術|30年経営者が年15万円削減した実例【2026年】

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「毎月いくつかのサービスに課金しているが、全部把握できていない」

「通信費はそれぞれ少額なので後回しにしてきた」

通信費やサブスクリプションは1件あたりの金額が小さいため見落とされがちですが、積み重ねると月3〜10万円規模になることも珍しくありません。しかも「なんとなく使っている・なんとなく払っている」状態が続きやすい費用です。

この記事では、飲食店の通信費・サブスク費用の洗い出し方と、削減のための実践ステップを解説します。

飲食店の通信費とサブスク費用を一覧化し、光回線・スマホ回線・予約会計アプリ・音楽動画サービスを見直す流れをまとめた図
通信費やサブスクは一つひとつは小さくても、年単位では大きな固定費になります。まず契約を一覧化し、重複と使っていないサービスから整理します。
目次

飲食店の通信費・サブスク費用の内訳と目安

まず、飲食店に関わる通信費・サブスク費用にはどのような種類があるかを整理します。

カテゴリ 具体的な費用 月額の目安
通信費 店舗のインターネット回線(光回線など) 3,000〜8,000円
固定電話・予約受付用電話 1,000〜3,000円
オーナー・スタッフのスマホ(事業用) 3,000〜15,000円×台数
サブスク・SaaS POSレジ・会計ソフト 0〜30,000円
グルメサイト(食べログ・ホットペッパー等) 5,000〜50,000円以上
BGM配信サービス 1,000〜5,000円
予約管理・勤怠管理ツール 3,000〜15,000円
クラウドストレージ・Office系 500〜2,000円
その他(セキュリティカメラ・Wi-Fi管理等) 1,000〜5,000円

項目を合計すると、月3〜10万円、年間36〜120万円になることも珍しくありません。「1つひとつは少額」という感覚が積み重なって大きな固定費になっています。

通信費の見直しポイント

① 店舗インターネット回線の見直し

POSレジ・キャッシュレス決済・予約システムを安定して使うにはインターネット回線が重要ですが、契約プランが実際の使用量に見合っていないケースがあります。

  • 現在の契約速度・プランを確認する(請求書またはプロバイダのマイページで確認)
  • 開業時に「とりあえず高いプランにした」まま見直していない場合は、下位プランへの切り替えで月2,000〜3,000円削減につながることがある
  • 光回線の2年・3年契約が満了しているなら、乗り換えキャンペーンを利用して費用を下げられる可能性あり
  • 固定電話をIP電話(050番号)や転送サービスに切り替えると、基本料金を抑えられる場合がある

② スマホ・携帯電話料金の見直し

オーナーや社員のスマホを事業用として経費計上している場合、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)から格安SIM(MVNO)や大手サブブランドへの切り替えで大幅に削減できます。

種別 月額の目安(1台) 注意点
大手キャリア(旧来プラン) 8,000〜12,000円 高いが安心感はある
大手キャリア新料金プラン 3,000〜5,000円 ahamo・povo・LINEMOなど
格安SIM(MVNO) 1,000〜3,000円 混雑時間帯に速度が落ちる場合あり

3台のスマホを大手旧来プランから新料金プランに変えるだけで、月1〜2万円・年間12〜24万円の削減になることもあります。

💡 スタッフ用スマホの候補|NUROモバイル(SONYグループ)

ソニーネットワークコミュニケーションズが提供する格安SIM。小容量プランの料金条件を確認しやすいため、ホール・キッチンスタッフ用の連絡用スマホや、予約電話受付用のサブ回線として検討しやすい選択肢です。

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サブスクリプションの見直しポイント

① グルメサイトの掲載費用を費用対効果で判断する

食べログ・ホットペッパーグルメ・ぐるなびなどのグルメサイトは、掲載プランによっては月5,000円〜数万円かかります。問題は「払い続けているが効果を測っていない」ケースです。

費用対効果の確認方法

  • 各サービスの管理画面でページビュー数・電話予約数・Web予約数を確認する
  • 「このサイト経由での来客はいますか?」とスタッフに聞くか、来店アンケートで把握する
  • 月額費用 ÷ 経由来客数 = 1件あたりの獲得コストを算出する
  • 獲得コストが客単価の30%を超える場合は見直しを検討する

⚠️ 注意:グルメサイトは「無料掲載」でも口コミやSEO効果があります。有料プランを解約しても無料掲載は継続される場合が多いため、まず「有料プランが必要か」を見直すのが現実的です。

② 使っていないツール・重複サービスを整理する

開業時や新しいツールを試した際に契約したまま使っていないサービスが残っているケースがよくあります。

よくある「払いすぎ」のパターン

  • 予約管理ツールを2つ契約していて、実際には1つしか使っていない
  • 会計ソフトとPOSレジが両方「月次レポート機能」を持っていて重複している
  • 無料トライアルで始めたサービスがそのまま有料に移行して気づかず課金が続いている
  • BGMサービスを「著作権対応で入れた」が、現在は別の方法に変えていて両方払っている
  • クラウドストレージを個人・事業用で複数契約していて容量が余っている

③ BGM・著作権処理サービスの見直し

店内BGMには著作権料(JASRAC・NexTone)の処理が必要ですが、USENなどのBGMサービスの料金体系を長期間見直していない場合は見直しの余地があります。近年は月額1,000円台からの著作権フリー音楽サービスも増えており、業態によっては切り替えが有効です。

通信費・サブスクを見直す5つのステップ

STEP 1:現在の契約を全部書き出す

まず「何にいくら払っているか」を一覧にします。以下の方法で漏れなく洗い出しましょう。

  • 事業用クレジットカードの明細を3〜6ヶ月分確認する
  • 事業用銀行口座の引き落とし履歴を確認する
  • メールボックスで「ご請求」「明細」「領収書」を検索して契約中サービスを洗い出す
  • Googleアカウント・Appleアカウントのサブスク管理画面を確認する

STEP 2:各サービスを「必要・不要・要検討」に分類する

分類 判断基準 対応
必要 日常的に使っていて、ない場合に業務が止まる 継続。ただしプランの見直しは検討する
不要 過去1〜3ヶ月ほぼ使っていない、または重複している 即時解約を検討
要検討 たまに使う、または費用対効果が不明 1ヶ月間使用状況を記録して判断する

STEP 3:プランのダウングレードを検討する

解約まではしないが、上位プランの機能を使っていない場合は下位プランへの変更を検討します。POSレジ・予約管理ツールなどは「全機能を使うつもりで上位プランにしたが、実際は基本機能しか使っていない」ケースがよくあります。

STEP 4:年払いと月払いを使い分ける

継続して使うと決めたサービスは年払いに切り替えると10〜20%割引になることが多いです。逆に使用頻度が不安定なサービスは月払いのままにして、解約しやすい状態を維持します。

STEP 5:会計ソフトで費用を「見える化」して定期確認する

一度整理しても、時間が経つとまた増えていきます。月次で通信費・サブスク費用の合計を確認する習慣をつけることで、不要な出費が増えていないかをチェックできます。

💡 マネーフォワード クラウド会計は事業用クレジットカードや銀行口座と連携すると、通信費・サブスクの支払いが自動で「通信費」「諸経費」などの勘定科目に仕分けされます。月次で費用の内訳を確認するだけで、「増えていないか・不要なものが混じっていないか」を素早く把握できます。

よくある質問

Q. グルメサイトを解約すると集客に影響しますか?

有料プランを解約しても、無料掲載(口コミページ・基本情報)は残るケースが多いです。集客への影響は業態・立地・口コミ数によって大きく異なります。まず無料プランに変更して1〜2ヶ月様子を見るのが安全な判断方法です。なお、解約タイミングや更新条件を事前に確認することが重要です。

Q. 固定電話は解約してもよいですか?

予約受付を固定電話で行っている場合は維持が必要です。ただし基本料金の安いIP電話(050番号)や電話転送サービスへの切り替えで費用を削減できます。また、一部の業種では固定電話番号がある方が信頼性の観点で重要な場合もあるため、業態に応じて判断しましょう。

Q. サブスク管理を楽にする方法はありますか?

事業用のクレジットカードを1枚に集約し、そのカードからしかサブスク課金しないルールを作ると管理が楽になります。「1枚のカード明細を見れば全サブスクがわかる」状態にするのが理想です。会計ソフトとの連携で自動仕分けされれば、月次確認がさらに効率化されます。

Q. スタッフが使うツールのサブスクはどう管理すればよいですか?

スタッフが個別にアカウントを作って使っているケースは把握漏れが起きやすいです。事業用ツールはオーナー・管理者のメールアドレスで登録するルールを設けましょう。退職したスタッフのアカウントが残っていて課金が続いているケースも実際にあります。

まとめ

飲食店の通信費・サブスク見直しのポイントをまとめます。

  • 通信費・サブスクは積み重なると月3〜10万円規模になっていることがある
  • まずクレカ・口座明細から全契約を洗い出すことが第一歩
  • スマホは大手旧来プランから新料金プランへの切り替えで大幅削減につながることがある
  • グルメサイトは費用対効果を数字で確認してから有料・無料を判断する
  • 使っていないサービスは「要検討」に置かず、1ヶ月で判断して解約する
  • 会計ソフトで月次の通信費・サブスク費用を確認する習慣をつくる

通信費・サブスクの見直しは一度行えば年間数万〜十数万円の節約につながります。まず直近のカード明細を確認し、把握できていない支出がないかチェックすることから始めてみてください。

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この記事を書いた人

実店舗経営30年。固定費の見直し(電気・通信・保険)で年間約19万円を削減した経験をもとに、小規模事業者が「知らないと損する」お金の話を発信。難しい経営知識より、明日から使える実践情報を優先しています。

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