飲食店の通信費・サブスク見直し術|内訳を把握して見直すポイント【2026年】

飲食店の通信費を見直してスマホ・Wi-Fi・ネット回線のコスト削減を解説したアイキャッチ画像

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「毎月いくつかのサービスに課金しているが、全部把握できていない」

「通信費はそれぞれ少額なので後回しにしてきた」

通信費やサブスクリプションは1件あたりの金額が小さいため見落とされがちです。まず回線・スマホ・業務ツール・集客サービスを同じ一覧に並べ、月額と年額を把握するところから始めましょう。総額は契約数や店舗の使い方によって異なります。

この記事は、飲食店の通信費・サブスク全体を棚卸しし、どこを残し、どこを見直すか判断するための案内記事です。回線そのものの比較は関連記事に分け、ここでは支出の内訳・必要性・見直しの順番に絞ります。

実体験と試算について:筆者が店舗でSpeed Wi-Fi HOME 5Gを利用していることは実体験です。一方、以下の削減額は計算方法を説明するモデルで、筆者の店舗で年間15万円を削減した確定実績を示すものではありません。

飲食店の通信費見直しポイントをまとめた記事内イラスト
通信費やサブスクは一つひとつは小さくても、年単位では大きな固定費になります。まず契約を一覧化し、重複と使っていないサービスから整理します。
目次

飲食店の通信費・サブスク費用の内訳と棚卸し表

次の表は相場表ではなく、自店の請求書・契約画面を見ながら埋める棚卸し表です。金額欄は実際の契約額を記入してください。ここでは管理上まとめていますが、すべてを会計上の「通信費」にするという意味ではありません。

自店の通信費・サブスク棚卸し表(金額は請求書から記入)
項目 月額 年額 必要性の確認 見直しポイント
インターネット回線 記入 記入 決済・POS・予約の通信に必要か 回線料・機器代・付帯オプションを分ける
スマホ・固定電話 記入 記入 連絡・予約受付に何台必要か 台数・通話料・データ量・端末残債
POS・決済 記入 記入 営業に必要な機能は何か 月額プランと売上連動の決済手数料を分ける
予約管理 記入 記入 受付・台帳で実際に使うか POSやグルメサイトとの機能・請求重複
BGM 記入 記入 営業中に使うか 店舗利用と権利処理の条件を確認
グルメサイト 記入 記入 予約・来客に寄与しているか 固定掲載料と送客手数料を分ける
その他サブスク 記入 記入 会計・勤怠・保存・防犯等の利用状況 未使用アカウント・年払い・自動更新
合計 記入 記入 必要・不要・要検討に分類 セット契約を二重に数えない

月払いは月額×12、年払いは年額をそのまま集計します。割引期間や従量料金がある契約は、直近の請求額だけを12倍せず、今後12か月の支払い予定で確認してください。POS・予約管理のセット料金などは二重計上せず、端末代・工事費・解約費用は継続料金と分けて記録します。

年間15万円の削減は、どのような試算か

モデルケース:回線・付帯オプションを月2,500円、スマホ全体を月6,000円、未使用サブスクを月4,000円見直せたと仮定すると、月12,500円×12か月=年間150,000円です。すべて説明用の仮定であり、本人実績・業界平均・特定サービスの料金ではありません。

この計算は見直し後の料金が12か月続く前提です。実際の削減額は、変更前後の同じ範囲の支払総額を比べ、端末残債・解約料・初期費用も差し引いて判断します。営業に必要な機能を失う場合は、金額だけで解約を決めません。

通信費の見直しポイント

一覧化した通信費を固定費として継続管理する考え方は、通信費を固定費として見直す・管理する方法も参考にしてください。

① 店舗インターネット回線の見直し

POSレジ・キャッシュレス決済・予約システムを安定して使うにはインターネット回線が重要ですが、契約プランが実際の使用量に見合っていないケースがあります。

  • 現在の契約速度・プランを確認する(請求書またはプロバイダのマイページで確認)
  • 開業時に契約したプラン・付帯オプションが今も必要か確認し、変更前後の総額を比較する
  • 光回線の2年・3年契約が満了しているなら、乗り換えキャンペーンを利用して費用を下げられる可能性あり
  • 固定電話をIP電話(050番号)や転送サービスに切り替えると、基本料金を抑えられる場合がある

回線を変更する必要があると分かったら、飲食店向け光回線の比較へ進んでください。回線の必要性は飲食店のネット回線を考える記事、個別の利用経験はauひかりの利用・見直し経験の記事に分けています。

工事不要で使えるホームルーターという選択肢

店舗や事務所では、「すぐにインターネットを使いたい」「工事の日程調整が難しい」という場面もあります。

そんな時の選択肢として、工事不要のホームルーターがあります。コンセントに挿すだけで使えるため、開業時や一時的な利用にも向いています。

ただし、利用場所の電波状況や時間帯によって通信速度が変わることもあるため、固定回線と比較しながら、自社の利用環境に合ったものを選ぶのがおすすめです。

通信費や導入の手軽さを重視する場合は、工事不要タイプも検討してみる価値があります。

筆者の体験:私は現在、店舗でSpeed Wi-Fi HOME 5Gを利用しています。工事不要タイプの導入の手軽さを感じています。ただし、この体験を全店舗での速度・安定性や削減額の保証にはできません。本記事では本人の実測速度・契約月額を示しておらず、下の試算にも本人の契約料金は使っていません。

上記はSpeed Wi-Fi HOME 5Gの利用経験です。SoftBank Airの利用レビューではありません。以下のスマホ料金も、筆者の請求実績ではなく比較方法を示す例です。

② スマホ・携帯電話料金の見直し

事業用スマホは、全台数の料金・データ量・通話オプション・端末代を分けて確認します。契約先だけで安さを判断せず、必要な通話や通信ができる条件で比較してください。

スマホ料金の見直しモデル(全台数の合計・実在プランではない)
項目 月額の仮定 確認すること
変更前 12,000円 全台数の請求額を同じ範囲で集計
変更後 6,000円 必要な通話・データ量を確保できる前提
差額 6,000円 初期費用・端末代などは別途確認

上の例なら月6,000円、12か月で72,000円の差です。年間15万円のモデルに含めたスマホ分と同じ仮定なので、別の削減効果として加算しません。実際には通話料・端末代・セット割の変化も含めて見積もります。

💡 スタッフ用スマホの候補|NUROモバイル(SONYグループ)

ソニーネットワークコミュニケーションズが提供する格安SIM。小容量プランの料金条件を確認しやすいため、ホール・キッチンスタッフ用の連絡用スマホや、予約電話受付用のサブ回線として検討しやすい選択肢です。

NUROモバイルの詳細を見る →

※公式サイトへ移動します

サブスクリプションの見直しポイント

① グルメサイトの掲載費用を費用対効果で判断する

食べログ・ホットペッパーグルメ・ぐるなびなどの費用は、固定の掲載料と予約・送客に応じた料金を分けて確認します。問題は「払い続けているが効果を測っていない」状態です。

費用対効果の確認方法

  • 各サービスの管理画面でページビュー数・電話予約数・Web予約数を確認する
  • 「このサイト経由での来客はいますか?」とスタッフに聞くか、来店アンケートで把握する
  • 月額費用 ÷ 経由来客数 = 1件あたりの獲得コストを算出する
  • 獲得コストを来客による粗利益や再来店状況と比べる。一律の割合で解約を決めない

⚠️ 注意:グルメサイトは「無料掲載」でも口コミやSEO効果があります。有料プランを解約しても無料掲載は継続される場合が多いため、まず「有料プランが必要か」を見直すのが現実的です。

② 使っていないツール・重複サービスを整理する

開業時や新しいツールを試した際に契約したまま使っていないサービスが残っているケースがよくあります。

よくある「払いすぎ」のパターン

  • 予約管理ツールを2つ契約していて、実際には1つしか使っていない
  • 会計ソフトとPOSレジが両方「月次レポート機能」を持っていて重複している
  • 無料トライアルで始めたサービスがそのまま有料に移行して気づかず課金が続いている
  • BGMサービスを「著作権対応で入れた」が、現在は別の方法に変えていて両方払っている
  • クラウドストレージを個人・事業用で複数契約していて容量が余っている

③ BGM・著作権処理サービスの見直し

BGMは月額だけでなく、店舗での利用が認められているか、必要な権利処理が料金に含まれるかを確認します。個人向けの聴き放題サービスを、そのまま店内BGMに使えるとは限りません。著作権使用料を店舗に代わって支払う音源提供事業者もあります。契約条件を確認してから比較してください。出典:JASRAC:店舗などでのBGM利用

通信費・サブスクを見直す5つのステップ

STEP 1:現在の契約を全部書き出す

まず「何にいくら払っているか」を一覧にします。以下の方法で漏れなく洗い出しましょう。

  • まず直近3〜6か月のカード明細を確認し、年払い契約の漏れがないよう過去12か月の支払いも確認する
  • 事業用銀行口座の引き落とし履歴を確認する
  • メールボックスで「ご請求」「明細」「領収書」を検索して契約中サービスを洗い出す
  • Googleアカウント・Appleアカウントのサブスク管理画面を確認する

STEP 2:各サービスを「必要・不要・要検討」に分類する

分類 判断基準 対応
必要 日常的に使っていて、ない場合に業務が止まる 継続。ただしプランの見直しは検討する
不要 過去1〜3ヶ月ほぼ使っていない、または重複している 保存データ・連携機能・解約条件を確認して整理
要検討 たまに使う、または費用対効果が不明 1ヶ月間使用状況を記録して判断する

STEP 3:プランのダウングレードを検討する

解約まではしないが、上位プランの機能を使っていない場合は下位プランへの変更を検討します。POSレジ・予約管理ツールなどは「全機能を使うつもりで上位プランにしたが、実際は基本機能しか使っていない」ケースがよくあります。

STEP 4:年払いと月払いを使い分ける

年払い割引があるサービスは、年額・途中解約時の返金条件・更新日を確認します。割引率は契約ごとに異なります。使用頻度が不安定なサービスは月払いとの総額と解約条件を比べて判断します。

STEP 5:会計ソフトで費用を「見える化」して定期確認する

一度整理しても、時間が経つとまた増えていきます。月次で通信費・サブスク費用の合計を確認する習慣をつけることで、不要な出費が増えていないかをチェックできます。

💡 マネーフォワード クラウド会計は事業用クレジットカードや銀行口座と連携すると、通信費・サブスクの支払いが自動で「通信費」「諸経費」などの勘定科目に仕分けされます。月次で費用の内訳を確認するだけで、「増えていないか・不要なものが混じっていないか」を素早く把握できます。

会計ソフトの連携・自動分類は一般的な管理方法の紹介で、筆者の利用体験ではありません。取り込まれた明細や科目は確認し、年払い・従量課金も一覧へ反映してください。

よくある質問

Q. グルメサイトを解約すると集客に影響しますか?

有料プランを解約しても、無料掲載(口コミページ・基本情報)は残るケースが多いです。集客への影響は業態・立地・口コミ数によって大きく異なります。まず無料プランに変更して1〜2ヶ月様子を見るのが安全な判断方法です。なお、解約タイミングや更新条件を事前に確認することが重要です。

Q. 固定電話は解約してもよいですか?

予約受付を固定電話で行っている場合は維持が必要です。ただし基本料金の安いIP電話(050番号)や電話転送サービスへの切り替えで費用を削減できます。また、一部の業種では固定電話番号がある方が信頼性の観点で重要な場合もあるため、業態に応じて判断しましょう。

Q. サブスク管理を楽にする方法はありますか?

事業用のクレジットカードを1枚に集約し、そのカードからしかサブスク課金しないルールを作ると管理が楽になります。「1枚のカード明細を見れば全サブスクがわかる」状態にするのが理想です。会計ソフトとの連携で自動仕分けされれば、月次確認がさらに効率化されます。

Q. スタッフが使うツールのサブスクはどう管理すればよいですか?

スタッフが個別にアカウントを作って使っているケースは把握漏れが起きやすいです。事業用ツールはオーナー・管理者のメールアドレスで登録するルールを設けましょう。退職したスタッフのアカウントが残っていて課金が続いているケースも実際にあります。

まとめ

飲食店の通信費・サブスク見直しのポイントをまとめます。

  • 回線・スマホ・POS・予約管理・BGM・グルメサイト・その他サブスクを同じ一覧で確認する
  • まずクレカ・口座明細から全契約を洗い出すことが第一歩
  • スマホは全台数の料金と必要なデータ量・通話条件を比べる
  • グルメサイトは費用対効果を数字で確認してから有料・無料を判断する
  • 使っていないサービスは業務への影響・保存データ・更新日を確認して整理する
  • 会計ソフトで月次の通信費・サブスク費用を確認する習慣をつくる

年間15万円は本記事の仮定に基づくモデル計算で、筆者の削減実績や全店舗で得られる効果ではありません。まず自店の月額・年額を一覧化し、使っていない契約、重複、未使用オプションから確認してください。回線を変えるかどうかは、その後に営業への影響も含めて判断します。

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この記事を書いた人

1993年から店長として飲食店の店舗経営に携わり、2005年に独立法人となって現在に至ります。飲食店業界30年以上、法人経営20年以上。固定費削減の年間約19万円は、実際の改善をもとにした概算(電気代約10万円、ガス代約5万円、通信費約3万円、決済手数料約1万円)です。法人カード・ビジネスカード、freee、マネーフォワード、カード自動連携の利用経験はありません。現在は個人向けクレジットカードを事業用途にも利用し、リクルートカードの利用経験があります。

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