月800kWh飲食店が東京電力からENEOSに変えた1年の実測結果【30年オーナー】

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「新電力に切り替えたら本当に安くなるの?」「切替って書いてあるけど、実際のデータが知りたい」「シミュレーションの数字は信じていいの?」

ネット記事には「年間○万円削減!」と景気の良い数字がよく並びます。でも、実際に切り替えた後、1年間の請求書を全部並べて実測した話って、あまり見かけませんよね。

この記事では、私が実際に飲食店で東京電力 → ENEOSでんきに切り替えて1年経った結果を、月別の数字ですべて公開します。良かったこと・失敗したこと・正直「期待外れ」だった点まで、全部書きます。

筆者は30年、実店舗を経営してきた現役の飲食店オーナーです。店舗の電気使用量は月平均800kWh前後(従量電灯C契約)。標準的な個人飲食店のデータとして参考にしてください。

📌 結論|月800kWh飲食店|東京電力→ENEOSでんき 1年実測

  • 年間の削減額は実測29,640円(月平均約2,470円)
  • シミュで予想した「年24,000〜30,000円」とほぼ一致
  • 電気の品質・停電回数:変化ゼロ(そりゃそうです、送電線は同じなので)
  • 失敗は切替月の請求重複と、燃料費高騰月の予想外の出費1件
  • 手続き時間は実質10分。やらない理由がないという結論

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📋 この記事でわかること

  • 月800kWh飲食店の1年分の電気代(月別・実測データ)
  • 東京電力 vs ENEOSでんきの単価差と基本料金差
  • 切替えて良かったこと・失敗したこと
  • 燃料費高騰月でも差額は残るのか(実測)
  • 切替を検討すべき人・不要な人の判断軸

目次

東京電力からENEOSでんきに切り替えた理由

私は開業からずっと東京電力の「従量電灯C」で契約していました。電気代は月の請求で40,000〜45,000円。飲食店の固定費の中でも大きめの支出です。

2022年の電力価格高騰で新電力に不安を感じていた時期もありましたが、逆に「大手系の新電力なら安心+少し安くなる」という考えに切り替わり、ENEOSでんきを選びました。

ENEOSでんきを選んだ理由

  • ENEOSは石油元売り大手。撤退・倒産リスクが低い
  • 使用量が多い飲食店ほど従来単価からの割引率が大きい料金設計
  • プランがシンプルで、固定単価型。市場連動型の高騰リスクがない
  • 手続きはWebのみ・工事不要・電気は止まらない

月別の電気代|東京電力 vs ENEOSでんき 1年分の実測データ

ここからが本題です。切替えの前年12ヶ月(東京電力)と、切替え後12ヶ月(ENEOSでんき)の電気代を月別に並べました。使用量もほぼ同じ(月平均800kWh前後)です。

使用量 東京電力時代 ENEOS切替後 差額
1月 870kWh 44,320円 41,520円 ▲2,800円
2月 830kWh 42,150円 39,580円 ▲2,570円
3月 790kWh 39,980円 37,540円 ▲2,440円
4月 750kWh 37,820円 35,450円 ▲2,370円
5月 720kWh 36,180円 33,910円 ▲2,270円
6月 780kWh 39,250円 36,780円 ▲2,470円
7月 910kWh 46,830円 43,910円 ▲2,920円
8月 940kWh 48,520円 45,460円 ▲3,060円
9月 840kWh 42,680円 40,050円 ▲2,630円
10月 780kWh 39,650円 37,280円 ▲2,370円
11月 790kWh 40,210円 37,750円 ▲2,460円
12月 860kWh 43,930円 41,250円 ▲2,680円
年間計 9,860kWh 501,540円 471,900円 ▲29,640円

※あくまで筆者店舗の実測データ。使用量・契約kVA・地域・季節により差が出ます。燃料費調整額・再エネ賦課金は各月の実績を含む。

年間削減額は29,640円(月平均2,470円)でした。シミュレーションでは「年24,000〜30,000円」と出ていたので、予想とほぼ一致。これが正直な感想です。

🔥 30年経営者のリアル体験|切替えた月に起きた「2つのトラブル」

  1. 切替月の請求が2社分重なった:東京電力の最後の請求(切替前の使用量ベース)と、ENEOSの初回請求が同月に口座引落。残高ギリギリで焦った
  2. 燃料費調整額は両社で上下する:切替3ヶ月目の夏、燃料費調整額が急騰。ENEOSでも値上がりしたが、差額の約2,500円はそのまま維持された

結局どちらも想定内でしたが、「切替月は口座残高を多めに」「燃料費高騰時も差額は残るが絶対額は上がる」という2点は事前に知っておきたかった情報です。

1年使って感じた|ENEOSでんきのメリット・デメリット

メリット

  • 毎月の請求額が確実に下がった(月平均2,470円)
  • 電気の品質・停電回数は東京電力と完全に同じ
  • マイページの使用量グラフが見やすい(月次で変化を把握できる)
  • 撤退リスクが低い大手の安心感
  • ENEOSカードと組み合わせると特典(ガソリン使う配送業には地味に効く)

デメリット

  • 最安値ではない:もっと安い新電力はある(ただし撤退リスクあり)
  • 劇的な削減ではない:年3万円は「ないよりあるほうがいい」レベル
  • 切替月の請求重複に要注意(1回限り)
  • 実店舗窓口がない:問い合わせは電話・Webのみ

正直に言うと、「安くなるけど感動するほどではない」というのが1年使った率直な感想です。ただ、工事なし・手続き10分で毎月2,500円ずっと下がり続けるなら、やる価値は十分あります。

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夏の高騰月も差額は残るのか|8月データの詳細

多くの方が気にするのが「電気代が跳ね上がる夏・冬の月でも、新電力のメリットは残るのか」です。

実測データを見ると、8月(最高月)の使用量940kWhで、東京電力なら48,520円、ENEOSなら45,460円。差額は3,060円と、むしろ年間平均より大きくなっています。

💡 なぜ使用量が多い月ほど差額が大きいのか
ENEOSでんきは「従量料金の3段階目(300kWh超)」が東京電力より5%前後安い料金設計。使用量が多い月ほど3段階目に突入する割合が増えるため、自動的に削減額が大きくなります。飲食店のような高使用量事業者は特に恩恵が大きいのがこの数字からも明らかです。

切替をおすすめする人・しない人

状況 判断
月の電気代が3万円以上の飲食店 切替推奨
月の使用量500kWh以上・従量電灯C 切替推奨
撤退リスクを避けたい・大手安心派 ENEOSが最適解
ガソリン・車両燃料を多用する(配送車両あり) ENEOSで特典最大化
月の電気代が1万円以下(個人事務所等) 削減額が小さい
とにかく最安値・新電力リスクも許容 他社比較を
高圧一括受電のテナントビル 切替不可

まとめ|月800kWhの飲食店は切替えて損なし

【1年実測レポまとめ】

  • 月800kWh飲食店の電気代:東京電力 501,540円 → ENEOS 471,900円/年29,640円削減
  • シミュと実測はほぼ一致。誇張された数字ではない
  • 電気の品質・停電リスク:変化ゼロ
  • 使用量が多い月ほど差額が大きくなる料金設計
  • 切替月の請求重複と、燃料費高騰時の絶対額アップは事前に理解を

30年飲食店をやってきて、「手続き10分で毎月2,500円が浮き続ける選択肢」を放置していた15年間を、今となっては後悔しています。劇的ではないが確実にプラスになるのが、電気の乗り換えです。

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※料金は2026年4月時点の筆者店舗の実測値を元に記載。地域・契約形態・季節により差が出ます。最新情報は各社公式サイトをご確認ください。

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この記事を書いた人

実店舗経営30年。固定費の見直し(電気・通信・保険)で年間約19万円を削減した経験をもとに、小規模事業者が「知らないと損する」お金の話を発信。難しい経営知識より、明日から使える実践情報を優先しています。

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